私たちのが南イタリアのアマルフィ海岸に滞在したのは3泊4日。
拠点はアマルフィの街でした。
滞在中の半日は挙式でしたが、その他の時間でポジターノとカプリ島を訪れました。
計画中は、どの街に訪れるか、どのぐらい滞在するか、訪れる街までのアクセス方法は?ホテルやレストランは?などいろいろと悩みました。
これから訪れる方たちも同じように迷うのでは?と思います。
街のおすすめスポットや、目的別滞在時間などをまとめてみようと思います。
INDEX
どちらを拠点にするのがよいか
これは旅の目的は何か?によって決めるのがいいと思います。
同じアマルフィコーストの街ですが、立地も雰囲気も異なります。
アマルフィは、南イタリアの地元の人の生活に触れることができる庶民的な街というイメージです。
平坦な場所も多く海岸沿いと街の中を人と触れ合いながらたくさん歩いて観光したい人にはオススメ。
アマルフィコースの交通の拠点にもなっているので、ポジターノやカプリ島、ラヴェッロ、サレルノなどへ行きやすいです。
ポジターノは高級リゾート地でカラフルな街並み、セレブリティなイメージ。
のんびりまったりとホテルやビーチで過ごしたいという人にはオススメです。
ビーチのみが開けていて、街は急な階段と坂ばかりで移動は徒歩のみ。街の中に車は入れません。
街の大きさはアマルフィよりポジターノの方がコンパクトです。
ショップやレストランもアマルフィの方が多いです。
アクセス方法
どちらも街までのアクセスは不便です。
ただ、街に着いて他の街も訪れたいのであればアマルフィの方が動きやすいかなと思います。
一度ホテルに入ってからあちこち動かないのであればポジターノでも。
これも旅の目的によりますね。ナポリからの主な行き方は、大きくこの4つ。
- 鉄道で途中まできてフェリーかバス
- フェリー
- バス
- 車(タクシー、送迎)
詳しくまとめた記事がこちら → アマルフィ海岸へのアクセス方法
私の経験上、車以外の選択肢であればバスよりはフェリーの方が楽かと思います。
道のりがくねくね道なので車酔いしやすいのと、バスだと荷物を入れるスペースがないからです。
夏場のオンシーズンはこの条件に、渋滞が加わります。
ただ、フェリーは季節や状況で変動することも多いので、事前にしっかり調べる必要があります。
街の地形
アマルフィの街の中心部は比較的平坦な場所が多く、奥に進むにつれ左右に階段やなだらかな傾斜の小径などがある程度。街の中心部にはベビーカーを押している家族連れも見かけました。
それに対して、ポジターノ。
ポジターノの街の平坦な部分は砂浜付近のみ。そこ以外は、階段や坂道ばかりです。坂道ではポーターが荷物を乗せて走る小さな車輪の付いた車も見かけましたが、長時間の街歩きは疲れる印象です。
ポジターノに滞在して、アマルフィやラヴェッロなど近隣の街の観光も楽しみたい場合は、ホテル選び(交通機関や車を利用しやすい立地)をしっかり考えておくといいと思います。
アマルフィとポジターノのおすすめホテル
アマルフィのホテルは家族経営や都市型タイプが多く、ポジターノはリゾートラグジュアリーな雰囲気。
ホテルの数はアマルフィよりポジターノの方が多いです。
アマルフィのオススメホテル
検討して実際に泊まってみて、街を歩いて便利そうな立地。
そして、波の音で目覚められるようなアマルフィらしさも感じられるホテルという目線で選んでみました。
上記2つのホテルは、高台から海を見下ろす位置にあり、マリーナ・リヴィエラのみ港に近くにぎやかさも楽しめる場所にあるかなと思います。
サンタカテリーナ(Santa Caterina)★★★★★
アマルフィ海岸沿いの断崖絶壁に建つ家族経営のラグジュアリーホテル。
映画「アマルフィ 女神の報酬」のロケ地になったことで有名に。
リンク ➡ booking.com【サンタカテリーナ】
【リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド】
カプッチーニ コンヴェント / Convento di amalfi ★★★★★
海抜80mの丘の中腹に位置する、13世紀の修道院をスタイリッシュにリノベーションしたラグジュアリーホテル。
私たちの、イタリア挙式の滞在ホテルのひとつとして紹介されました。
館内にはかつての修道院の風情を残し、客室は2010年に改装されているので日本人にはストレスが少ないそうです。
リンク ➡ booking.com【カップチーニ コンヴェント】
【 NH Hotels Group 】
マリーナ・リヴィエラ / Marina Riveria ★★★★
かつては貴族の邸宅だったという家族経営のホテル。
上のふたつのラグジュアリーホテルは街から少し離れる高台に位置しますが、アマルフィの街にも港にも徒歩ですぐという好立地。
ホテルに籠る過ごし方よりは、アマルフィの街をたっぷり散策、近郊の街もしっかり観光したい人にオススメです。
リンク ➡ booking.com【マリーナ・リヴィエラ】
ポジターノのオススメホテル
ポジターノでは宿泊しませんでしたが、宿泊することも考えて調べていました。
ホテルから景色が眺められる…という視点で私がいいなと思ったホテルはこの3つです。
レ・シレヌーセ (Le Sirenuse) ★★★★★
【リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド】
ポジターノを代表する老舗のホテル
手前に教会、バックにポジターノのカラフルな街並みという雑誌などでみるロケーションそのまんまを見ることができるホテルだと思う。ただ、お値段もかなり高額になります。
リンク ➡ booking.com【レ・シレーヌーセ】
ホテルブカ ディ バッコ(Hotel Buca di Bacco)★★★★
フェリーでのアクセスや観光にとても便利な立地。
教会のすぐそばでテラスからは少し下から見上げたような教会とカラフルな街並みの景色をみることができる。
リンク ➡ booking.com【ホテルブカ ディ バッコ】
ホテル マリンカント(Hotel Maricanto)★★★★
上記2つと比べると比較的リーズナブル。上記よりは少し離れるけど、同じく絶景がのぞめる。
東側のバス停「Sponda」のすぐそばなのでバス利用でも心配なし。
リンク ➡ booking.com【ホテル マリンカント】
まとめ
アマルフィ | ポジターノ | |
---|---|---|
特徴 | アマルフィ海岸の拠点 | 高級リゾート地 |
街並み | 白い壁と狭い路地が迷路のよう。 アラブの歴史を感じる街並み | 断崖に張り付くようにカラフルな家々が並ぶ |
観光 | 市街地はドゥオモや天国の回廊、裏路地歩き。 お土産屋さんなどショップも多く点在。 | サンタマリアアッスンタ教会やムリーニ通りをそぞろ歩き。 町全体がコンパクトなので1~2時間程で観光できる。 |
アクセス | 車・バス・フェリーともに便利。 バスやフェリーを降りてから街歩きもすぐ。 ラヴェッロ観光など近郊の小さな街へはここが拠点になる。 | バスやフェリーの乗り場からホテルまでのアクセスに高低差があるところも。 ホテル選びには注意が必要。 |
地形 | 高低差は緩やかな扇状地。 山側の奥は階段地もあり。 | ビーチ付近のみ平坦地。 他はすり鉢状で高低差が大きい |
ホテル | 家族経営のコンパクトなホテルが多い。 ホテルは少なめ。 | リゾートタイプのホテルがほとんど。 ホテルの数は多い。 料金も少しお高め。 |
過ごし方 | 観光メイン。 とにかく歩きたい、近郊の街も行きたい人にはおすすめ。 | ホテルでのんびり過ごしたい滞在型の旅を好む人におすすめ。 食事もレストランのテラスで海を見ながら優雅に。 |
イメージ | 華やかな歴史を残す海洋共和国。 庶民的・アットホーム。 | カラフルな街と海の風景が非日常的。 おしゃれ・ロマンティック |
実際に訪れてみた私の感想ですが、初めて訪れるのであればアマルフィを拠点に選びます。
ナポリやローマなど、他の都市からのアクセスは不便ですが、アマルフィ海岸を周遊するための拠点になるということが大きな理由です。
例えば、ラヴェッロも訪れたい場合、必ずアマルフィから行くことになるなど。
ポジターノもアマルフィから日帰りで訪れることも可能です。
ポジターノは映画・ガイドブックそのものの景色が見られるため宿泊をおすすめしているのもよく見かけます。
新婚旅行や、本当にホテルにお籠りステイ派の方にはオススメかもしれません。
でも、せっかく南イタリアまで来たなら近くの街やカプリ島も訪れたいと思う日本人がほとんどではないでしょうか。
そういう意味で、ポジターノ宿泊は2~3回目のリピーター、
または、アマルフィ長期滞在して大きな荷物はアマルフィのホテルに置いたまま1~2泊ポジターノに宿泊することを選ぶと思います。
これは私の見解です。
個々それぞれの旅のスタイルは違うと思うので、自分にあった滞在拠点を見つけて素敵なアマルフィ海岸の旅を楽しんでくださいね。
夫婦ふたりイタリア・クロアチア旅行【2012年10月】
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