アマルフィに到着。
チェックインまでまだ時間があったので、ホテルに荷物を置きアマルフィの街にやってきました。
ホテル専用のシャトルバスはアマルフィ港の前にあるフラヴィオ・ジョジア広場へ到着。
アマルフィの玄関口でもあるこの広場は、アマルフィ海岸を運航しているフェリー乗り場、大型駐車場もあり、路線バスのターミナルにもなっています。
ここから海の門のトンネルをくぐった北側にシンボルのドゥオモやレストランやショップが並ぶアマルフィの街、南側がアマルフィの海岸エリア。
今日は北側のアマルフィの街を写真と一緒に記事にしてみます。
海の門の横にある、アマルフィ共和国の地中海での貿易の様子を示した地図
INDEX
レモンの香りに包まれたノスタルジックな街を散策
”世界で最も美しい海岸” と言われる南イタリア屈指の景勝地のアマルフィ海岸。
映画の「アマルフィ 女神の報酬」によって日本では一躍有名になりました。
その起点となるのがアマルフィの街です。
そんなアマルフィの街はとてもコンパクト。
街は、扇状地になっていて海岸へ向かって広がるような形です。
(Google Mapより)
海の門をくぐるとドゥオモ広場があり、そこから山手へ向かってお土産屋さんやレストランが並ぶメインストリートが。
奥へ行くほど狭くなっていく道を10分ほど歩くとアマルフィの伝統工芸のひとつ手すき紙の博物館があります。
そのメインストリートの両側に細い石段や坂道が入り組んでいてまるで迷路のよう。
イタリアでは最も古いと言われる海運共和国でもあったアマルフィ。
イタリアでありながら交流のあったイスラムからの影響を受けた建築物が多く、中国の製紙技術がイタリアで最も早く伝わった場所でもあります。
白い建物とレモン畑に囲まれ、華やかな歴史と儚さが漂うノスタルジックな雰囲気の中の散策は、時間がたつのも忘れてしまうほどでした。
少し足を伸ばせば、
カラフルな家々が断崖絶壁に建ち「神々の道」のあるポジターノ
「海より空が近い街」と呼ばれる、断崖の高台に築かれたラヴェッロ
「ナポリ湾の真珠」と呼ばれる”青の洞窟”で有名なカプリ島
・・・など、日帰りでも行ける魅力的な場所がたくさんあります。
アマルフィ海岸 1977年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録
【ポジターノ~ヴィエートリ・スル・マーレの海岸沿い】
アマルフィのシンボル ドゥオモと天国の回廊
海の門を入ったドゥオモ広場の右手に街を見下ろすように建っているドゥオモ。
アマルフィの街の中での一番の見どころです。
アマルフィの守護聖人の聖アンドレアに献じられたもの。
最も初期の建築は西暦833年のものです。
ヨーロッパだけどイスラムの影響を受けた宗教建築で、それぞれの時代と文化の背景が反映されています。
ファザードにはキリストとその前にひれ伏すもの達のモザイク画が、正面左上にはムーア様式の鐘楼、大聖堂の中はロマネスク様式…と、改修が繰り返されてきて今の形になっています。
ドゥオモの正面にある存在感のある急な大階段は、歴史が浅く1728の竣工でそれまでは脇にある小さな階段を登っていたそうです。
正面から見て左手奥には、天国の回廊と呼ばれるもうひとつの見どころがあります。
名前はとっても素敵なんですが、アマルフィの富裕層のための墓地で、中世にはこのように教会に隣接して柱廊で囲まれることが多かったそうです。
2本の柱が対になり120本もの柱が交差し中庭をの四方を囲んだ回廊は、アラブ様式で静かな異空間。独特の風情があります。
対照的に大聖堂の内部は色鮮やかな大理石で覆われた角柱が並び、天井には金箔で飾られた広い空間になっています。
階段下から ドゥオモ(右)と天国の回廊(左) を見上げて
天国の回廊
地下礼拝堂
大聖堂
天国の回廊を見た後、ドゥオモ付属美術館、聖アンドエアが眠る地下礼拝堂クリプタ、最後に大聖堂と進みます。
外観とはまた違う、静かな空間の中に豪華絢爛の装飾が圧巻です。
大聖堂はとても静かでひんやりとしています。
明るい外の雰囲気とは違い、厳かな空気が流れていました。
しばらく座って祭壇を眺めて過ごしました。
ドゥオモの階段を下りて…
広場から右手に続くメインストリートを散策です。
アマルフィのメインストリートを歩く
ドゥオモ広場から、ロレンツォ・ダマルフィ通り(Via Lorenzo d’Amalfi)を歩きます。
このメインストリートにはショップやレストラン、バールなどが並んでいて歩いているだけでも楽しい。
広場では楽器を弾いている人たちが声をかけてくれたり、バールやカフェで楽しくおしゃべりしている観光客がたくさん。
みんな陽気で楽しそうなので、こっちまで一緒に笑顔が多くなります。
奥に進むにつれて道幅も狭く、人も少なくなってきます。
メインストリートの脇の小径はまた素敵な空間。
迷路のようになっていて、ひっそりとレストランやショップがあったり現地の人の居住スペースだったり。
一番右のんは表札ですが可愛すぎ!私のツボです。
アマルフィの街では、このメインストリートを歩きながら雰囲気を楽しむのが一番の観光のような気がします。
アマルフィのお土産
アマルフィの街は小さなショップがたくさん!!
特産のレモンをデザインした陶器や、レモンのリキュールのレモンチェッロなどをよく見かけました。
レモンを使ったスイーツやドリンク、そう!レモネードにはまって毎日何度も飲んでいた気がします。
アマルフィは手すき紙も特産品のひとつ。
イタリアでもっとも上質な紙らしく、イタリアの新婦さんは結婚式の招待状などのペーパーアイテムをここアマルフィの手すき紙を使うんだそうです。
透け感のある、手触りのいい柔らかい紙に私も魅了されてしまいました。
紙専門のショップに長居する私に相方呆れ顔です。
友人へのお土産にレモンチェッロとアマルフィの手すき紙をいくつか購入しました。
アマルフィとポジターノ ショッピングと物価の違い
私たちがアマルフィ海岸付近で観光したのは、アマルフィ・ポジターノ・カプリ島の3つ。
アマルフィよりはポジターノにはちょっとおしゃれな服や陶器などが並んでいる感じでしょうか。
カプリ島はさらに高級感ありブティックなどのお店もあります。
自分用のアマルフィ土産に身に着けるものを購入するならポジターノかなと思います。
南イタリアらしいおしゃれサンダルなどもたくさん見かけました。
街全体が華やかで、実際に日常で使える感じの品ぞろえです。
私たちはレモンの柄の陶器の器を購入しました。
対照的に、アマルフィの町並みは雑貨など小さなものやバラマキ土産を購入するには適してるかなと思います。
アマルフィ土産の定番のレモンチェッロや小ぶりの陶器などのショップも多いです。
そして、同じようなものでもカプリ島やポジターノよりも安かったです。
日常的なものもアマルフィの方が品ぞろえよくお得に買える気がします。
手すき紙専門店も、奥に歩いた小さなショップにあった調味料屋さんなど。
調味料屋さんにあったバルサミコ酢は味見させてもらったらかなりの絶品。
織田裕二さんが購入したよとおばさまが言っていたのはちょっとお高め(当時のレートで3,000円ちょっと)だったけどあの味なら納得です。
全体的に見て、この3つの街だと
アマルフィ<ポジターノ<カプリ島
の順番で物価が高くなるように感じました。
自分へのお土産用、バラマキ土産、誰かへの特別なプレゼント…など、使い分けるとよさそうです。
アマルフィとポジターノ。
立地や過ごし方の違いなど私なりにまとめてみました。
アマルフィへのアクセス
長くなりそうなので別記事でまとめます。
次は、アマルフィの一番の魅力、海岸編です。
夫婦ふたりイタリア・クロアチア旅行【2012年10月】
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