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深夜バスを降りてパムッカレの街まで
深夜バスで、カッパドキアからデニズリ到着。
朝の5時。
そこからセルヴィス(無料送迎バス)でパムッカレの旅行会社で降ろされました。
その旅行会社でスーツケースを預かってもらい
「さてどうする?」と私たち。
ほぼバス車内で眠れなかった私は、やった~パムッカレ観光!という元気はなく、眠たいなぁ~とぼーっとしていました。
そんなとき、私たちに近づいてくるおじさまが。
「日本語を勉強したいので今日一日ガイドをさせてほしい」と。
よっぽど眠たい顔をしていたのでしょう。
近くのホテルで少し眠らせてもらえるよう手配もしてくれるそう。
その言葉に私は飛び付きました。
相方はかなり不審がって困惑ぎみでしたがしぶしぶ承諾。
¥1,000程ホテルに支払い、シャワーを浴び2~3時間ぐっすり眠りました。
眠れるって・・・とても幸せです。
私はこのとき誓いました。海外旅行で選択肢があるならば深夜バスは外そうと。
安い、時間短縮などの言葉よりも、元気に観光できないことは私にはNGです。
元気に目覚めた後は、ホテルで朝食までいただきました。
本当に至れり尽くせり。その時の私に必要なものをすべて補ってもらえた感じです。
。。。と前置き長くなりましたが、いよいよ観光に繰り出します。
ホテルを紹介してくれたおじさまは今日一日私たちの『案内人』です。
パムッカレってどんなところ?
トルコの世界遺産のひとつ。
昔から温泉保養地として栄えていたパムッカレ。
台地の上から流れる石灰成分を含んだお湯が石灰棚を作りました。
この石灰棚の自然遺産、ヒエラポリス遺跡の文化遺産、両方で複合遺産になります。
案内人から聞いた話だと、パムッカレは地震も多いそう。
地震のたびに新しく温泉が湧いて出るから地震があっても嬉しいらしい。
最近では湯量が減っていて石灰棚の敷地も狭くなってきているとか。
観光でなりたっている街なので、石灰棚がなくならないよう湯量を調整しているそうです。
写真で見ると白で覆われた台地。
帰国後、友人達には雪で寒そうと言われましたが、温泉なので温かいです。
そして気温もカッパドキアとは違い11月で18℃前後と暖かかったです。
ヒエラポリス(古代遺跡)を歩いてパムッカレの歴史を知る
案内人:朝は観光客がごった返すのでまずはヒエラポリスを回りましょう。
私たちが歩いたルートはこちら。
【北入口→ネクロポリス→北の浴場→アルカディア通り→パムッカレ温泉→円形劇場】
ちなみに、パムッカレの入り口は3ヶ所あります。
北門・・・ネクロポリス側の入口
南門・・・ヒエラポリス博物館側の入口
パムッカレ村入口・・・パムッカレ村から靴を脱いで石灰棚の中を歩いて行くルート
北門チケット売り場(10:00)
観光客はあまり利用しないらしく誰もいませんでした。
駐車場にも車は一台もなく、お土産屋もまだ閉まっていました。
皆と同じ行動をしないことからこの後もゆっくりと遺跡を堪能できました。
ここから博物館までのミニバスも出ています。
ネクロポリス(10:10)
「死者の街」という意味の最大規模の古代墓地の跡地。
かなり広い敷地の中に1000以上の蓋が開いた棺桶が点在しています。
歩きにくい石畳を長い距離歩くので、スニーカーなど歩きやすい靴がベストです。
殺風景な空間の中にオリーブの実がなっていました。
このあたりのオリーブは1年に2度実をつけるそうです。
北の浴場(11:00)
ネクロポリスを抜けると、2つのアーチが見えてきます。
以前は3つのアーチだったそうですが、ひとつ壊れて2つ残っていました。
3世紀に浴場として建てられたけど、5世紀には祭壇が作られ教会として利用されていたそうです。
アルカディア通りとドミティアン門(11:15)
もう少し歩くと、3つの連続アーチのドミティアン門が見えてきます。
ドミティアヌ帝に捧げられた、アルカディア通りの北を守る門です。
かつてはローマン・ゲートとも呼ばれていました。
昔のバザール(青空市場)の跡地のアルカディア通りを歩いていると、通りの脇をを流れるように水路の跡がありました。
この時代に水路があったのかと驚きながら水路の上を歩いていると途中で大きく切断されていました。地震によるひびだそうです。
パムッカレ温泉(11:50)
ヒエラポリスの遺跡がゴロゴロ沈んでいる温泉施設。
お湯の温度は35℃で少しぬるめですが入っている人もちらほらいました。
この温泉まで来ると、ショップやカフェが温泉を取り囲んでいて少し休憩することができます。
逆に言うと、北門からここまでの間は、ショップや水を買えるような場所は皆無です。
ドクターフィッシュの足湯コーナーもありました。
トルコではドクターフィッシュの治療が保険適用の医療行為として認められているそうです。
円形劇場(12:30)
紀元前2世紀のローマ劇場。
今まで歩いてきた道と違い、保存状態がよくて驚きました。
このとき舞台付近から客席の一部は改修中でした。
ヒエラポリスの中では一番高い場所に位置する円形劇場。
ここからの眺めは最高です。
後編ではずっと訪れてみたかったパムッカレを紹介します。
初めての夫婦ふたりトルコ旅行【2011年11月】
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